始発までの3時間に
技術と経験の
全てをぶつける

伊藤 圭介Ito Keisuke
2001年入社

志望動機を教えてください。

父の仕事の関係で子供のころから日本各地を転々としていたため、「地元」と言える場所がありませんでした。地元に憧れるなか、高校時代から住んでいた大阪のまちに魅力を感じ、これからの大阪のまちづくりに携わっていきたいと思ったことがきっかけです。大学時代に交通計画の研究をしていたため大阪市交通局を希望し、念願叶って交通局へ。その後、2018年4月からOsaka Metro社員として、現在に至ります。

今の業務内容を教えてください。

トンネルや橋梁などの土木施設、レールやまくらぎなどの軌道施設は、建設が完了したときから劣化が始まりますので、列車が日々安全に走り続けるためには、各種施設の適切な維持管理が不可欠です。私が所属する保線管理事務所では、土木施設や軌道施設の点検や調査を日々行い、傷んだ構造物は適切な補修を、寿命に達した材料は計画的に交換を行っています。また土木施設の延命化や軌道施設の地震対策も行うなど、安全で長寿命な軌道、土木施設を提供するための維持管理を実施しております。

どんなところにやりがいを
感じますか?

私たちが監督する工事は、地下鉄の営業が終了し翌日の始発が運行するまでの夜中の約3時間で行います。またトンネルの中での狭隘な作業となることから、緻密な時間工程と詳細な作業計画が必要です。万が一工事中にトラブルが発生し始発までに工事を完了できなければ、地下鉄の運行ができず、お客さまにご迷惑をおかけすることになってしまうため責任重大。そのため工事実施にあたっては現場の状況を自分自身の目で確認し、工事受注業者と何度も打ち合わせ、万全を期すようにします。現場では想定外の状況が発生することもありますが、チームみんなで知恵を出し合いトラブルなく工事が完了したときは、達成感と充実感を得ることができますね。

自身の成長を実感した仕事を
教えてください。

最も思い出深い仕事は、レールに塗布する新材料を関西で初めて導入したことです。地下鉄は道路の下に建設するという特性上曲線が多く、特に急曲線区間では列車走行時の振動・騒音やレールの異常な摩耗に苦慮しておりました。その解決策として、レールと車輪の接触面に適度な潤滑を与える新材料の導入を提案。何度も現場に赴き導入効果を実証しました。新たな材料を塗布することで他部門にも影響を及ぼすことが懸念されましたが、走行試験や幾度もの協議を重ね、導入することに成功したのです。この仕事を通じて、自身の考えを数値的に証明する技術屋としての醍醐味を実感するとともに、改めて課題解決プロセスの大切さを学ぶことができました。

これからの目標を教えてください。

Osaka Metroの土木職の一番の魅力は、地下鉄の建設や改良について、企画、計画、設計、工事発注、工事監督、そして維持管理の全てに携われることです。また、地下鉄の枠を超え、大阪から元気を創りつづけるための“まちづくり”に参画できることも大きな魅力です。限られた分野だけでなく、多種多様な仕事に挑戦するため、日々勉強が必要ですが、他では味わえない達成感を得ることができますね。さらに、これまで私たちの先輩が築き上げてきた技術力は、決して他に負けない誇れる財産です。トンネルや橋梁などのインフラを保有していることを強みに、Osaka Metroの技術力は、これからもますます向上していくと確信しています。私自身は、先輩たちが残してくれた資産を受け継ぎながら、新たな技術の開発や材料の導入にチャレンジできればと考えています。これまでにない革新的な技術や材料を研究・導入し、「新たな技術・材料の導入で、これまで苦労していたことが一気に解消された」と言われることが、技術屋としてこれ以上ない幸せですね。

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